キム・ゴンヒ請託疑惑 統一教会元幹部「私はハン・ハクチャ総裁の息子のような存在」 東亜日報
キム・ゴンヒ請託疑惑 統一教会元幹部「私はハン・ハクチャ総裁の息子のような存在」
東亜日報
2025年5月7日 20:08
記者:ソ・ソルヒ、イ・チェワン
過去の裁判で「統一教会総裁の補佐役」と証言
請託疑惑の捜査、統一教会に拡大の可能性も
2018年の地方選挙当時、公認を与える代わりに巨額を受け取った容疑で起訴された巫俗人「コンジン法師」ことチョン・ソンベ氏(65)を通じて、ユン・ソギョル前大統領の妻キム・ゴンヒ氏に高価な贈り物を渡したとされる統一教会の元高位幹部が、過去の裁判で自分はハン・ハクチャ総裁の「息子のような存在」だと証言していたことが後になって明らかになった。
7日、法曹界などによると、統一教会元幹部のユン某氏は、今年2月25日にソウル西部地裁で開かれた名誉毀損に関する裁判に証人として出廷した。彼は裁判所からハン総裁との関係について尋ねられると、「私は息子のような役割をしていた」と答えた。自らの統一教会内での職責である「世界本部長」の役割については、「総裁を補佐するのが第一の任務」と説明し、自身の上司がハン総裁であることを明かした。ユン氏は、自身に関する虚偽情報をインターネットに流布したとして、別の統一教会関係者を告訴し、昨年9月から関連裁判が進行中である。また彼は、業務が多忙で、父親が脳出血で倒れた時も駆けつけられず、亡くなった時だけ訪ねたほどだと主張した。彼は2020年に世界本部長に任命される前も、ハン総裁秘書室副室長、孝情国際文化財団理事長などを務めていた。
ユン氏は、ユン前大統領の就任前後である2022年4月から8月頃、チョン氏を通じてキム氏に対して贈り物として、シャネルバッグやグラフ社のダイヤモンドネックレス、天樹参濃縮茶などを渡した疑いを持たれている。検察は、統一教会によるYTN買収推進、カンボジア・メコン川開発支援、韓国への国連事務局誘致、教育部長官の統一教会イベント出席、ユン前大統領の就任式への参加などを請託事項として令状に記載した。
今回の請託禁止法違反事件が、ユン氏がハン総裁を補佐する過程で行われたものであれば、検察の捜査が統一教会を標的に拡大する可能性もある。統一教会内外では、請託事項がユン氏個人の案件ではないことから、検察がハン・ハクチャ総裁を捜査対象にしている可能性も排除できないという分析が出ている。統一教会側は「私たちは総裁夫妻を真の父母として仰いでいるため、そういった呼称(息子)を使っている」とし、「ハン総裁の決裁を受けたというのはユン氏側の一方的な主張だ。教団としてそのような請託をしたことは全くない」との立場を示した。
一方、検察は今回の請託疑惑に関連し、先月30日にユン前大統領のアクロビスタ私邸を家宅捜索したのに続き、当時押収したキム氏や秘書らの携帯電話などに対するデジタルフォレンジックを開始したとされる。
https://www.donga.com/news/Society/article/all/20250507/131557265/1