統一教会に広まった「贈り物の配達者」の立場文…「すべての決定は韓鶴子総裁の意向」
韓国JTBC News
[単独] 統一教会に広まった「贈り物の配達者」の立場文…「すべての決定は韓鶴子総裁の意向」
2025年5月23日 午後7時32分
イ・ウンジン記者
【アンカー】
これについて統一教会側は、元統一教会本部長のユン某氏が個人的に行ったことであり、統一教会とは無関係だと主張しています。
しかし、JTBCが入手した統一教会内部に出回ったユン氏の立場文書には、これとは正反対の主張が書かれています。
その立場文には「すべては韓鶴子総裁の意向によるもの」と記されています。
イ・ウンジン記者の単独報道です。
【記者】
統一教会側によるキム・ゴニ女史への高価な贈り物疑惑を捜査している検察は、昨年12月末にユン氏の自宅と事務所を家宅捜索しました。
その後、統一教会内部ではユン氏の立場を代弁する文書が「正論直筆」という題名で配布されました。
複数の立場文書を入手して確認しました。
検察の家宅捜索直後である今年1月に最初に出された立場文です。
「検察の家宅捜索に対する無念さを説明する必要性が高まった」として始まるこの文書には、
「ユン元本部長は、真の母にすべての重要事項を忠実に報告した」
「真の父母の意向を最優先にしてすべての決定を行った」
といった内容が記されています。
ここでいう「真の母」とは、統一教会総裁の韓鶴子氏を指します。
他の立場文書にも「真の母の意向に忠実に従って実行してきた」との趣旨の主張が随所に記載されています。
JTBCの報道で「ゴンジン法師ゲート」として知られることになった今年4月に出された立場文には、ユン氏について
「大統領選挙に対する実質的な対応戦略まで、韓鶴子総裁の意向を実現する中心参謀だった」
と紹介する一節も登場します。
ユン氏は、前回の大統領選直後に統一教会の行事でユン・ソギョル当時の当選者と1時間の単独会談を行ったと主張しており、その際にも韓鶴子総裁の話を欠かさず述べています。
【ユン某氏/元統一教会世界本部長(2023年5月)】
「私は3月22日に(ユン・ソギョル)大統領にお会いしました。1時間単独で会いました。その場で“お母様(韓鶴子総裁)”のことを証言しました。」
ユン氏の主張通り、キム・ゴニ女史への贈り物の伝達がハン総裁の指示によるものだったという状況が明らかになれば、韓鶴子総裁への調査は避けられない見通しです。
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