ダイヤ請託”疑惑の統一教会元幹部、別の高級ブランドによるロビーの痕跡(ハンギョレ新聞)...

[単独]“ダイヤ請託”疑惑の統一教会元幹部、別の高級ブランドによるロビーの痕跡(ハンギョレ新聞)


2025年5月14日 22:10配信


金建希(キム・ゴンヒ)夫人に対する統一教会(世界平和統一家庭連合)幹部の請託疑惑が提起される中、統一教会が過去に行事の参加者に高級ブランド品を贈ったり、捜査機関などへのロビー活動を試みたりした状況が、14日に明らかになった。


統一教会が尹某元世界本部長の秘書室長を務めた徐某氏を相手に提出した告訴状によると、徐氏は2023年1月にモザンビークで開かれた統一教会の行事(国際指導者会議・ILC)で、来賓への贈り物として約900万ウォン相当の高級腕時計を複数購入したという。また、同年4月に予定されていた統一教会の行事を控えても、「来賓用の品物としてネクタイ、ニット類、コートなどを高級店で購入」したとされる。贈り物の購入は尹元本部長の承認に基づいて行われたが、具体的な購入内容は内部に報告されず、統一教会は内部監査を行ったという。


徐氏は内部監査で、贈り物を実際に渡した記録も、それを知っている人もいないという趣旨で答えた。購入した高級品が本来の目的どおり使用されたのか不明だという主張である。これを受けて統一教会は昨年8月、横領の疑いで徐氏を警察に告訴したが、今年3月に告訴を取り下げた。統一教会内部の関係者は「統一教会が内部事情に関する内容で告訴したため、こうした事実が外部に知られることになった」と語った。


統一教会側が捜査機関にロビーを試みたとされる状況も確認された。ハンギョレは、2017年に尹元本部長と統一教会幹部の鄭某氏、統一教会の訴訟を支援する米国の弁護士などが参加したメッセンジャー記録を入手した。この弁護士は会話の中で「○○地検の人たちを接待するのに忙しい秋夕(チュソク)だった」、「B(裏金)が1枚半ほど必要だ」などと発言していた。当時は統一教会の総裁一家による財産争いの中で、民事・刑事の訴訟が複数進行していた時期だった。鄭氏と統一教会関係者、法律事務所職員らが交わした録音記録にも「検察を接待しなければならない」、「どんな資金を渡したにせよ、確かに私の仕事にすべて使った」といった内容が含まれている。鄭氏はメッセンジャーで「ロビーもうまくやって、お互いにこうしなければ」とも語っていた。


これに関連して統一教会は2018年9月、当該弁護士らを詐欺容疑などで告訴した。統一教会は意見書で、「(弁護士らが)『捜査官、検事、判事などへのロビーに使う金が必要だ』と言って現金を要求した。統一教会はその言葉を信じて、総額15億4千万ウォンを支払った」と記した。警察はこの事件を不起訴処分としたが、「該当資金が捜査機関などへのロビー資金である可能性があるとの疑いが多少ある」と述べた。

キム・カユン  記者

gayoon@hani.co.kr


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