旧統一教会が尹錫悦前大統領夫人に贈ったネックレスは「韓鶴子総裁の意向」 前世界本部長が検察に供述

旧統一教会が尹錫悦前大統領夫人に贈ったネックレスは「韓鶴子総裁の意向」 前世界本部長が検察に供述

 

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/e8cebc997fed6b9f3da6cc8c0767f1d713337ef6

 

韓国の検察(ソウル南部地検)は4月30日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領夫妻のソウル市内のマンション自宅に家宅捜索に入ったが、これは「コンジン法師」と呼ばれている易者、チョン・ソンベ氏と尹夫妻のただならぬ関係を調べるためだ。

 検察が示した捜索令状には「容疑者ら(チョン氏と他1名)は2022年4月から8月にかけて公職者の職務と関連し、公職者の配偶者に対して贈答品を提供した」と記載されていた。公職者とは尹前大統領であり、その配偶者とは金建希(キム・ゴンヒ)夫人を指していることはあえて触れるまでもない。

 家宅捜索は7時間半に及ぶもので自宅にいた元検察総長の尹前大統領は捜査が長時間に及んだことに苛立ち「早くやって帰れ」と怒鳴ったようで、また、金建希(キム・ゴンヒ)夫人も押収対象が100項目に及んだことから「度が過ぎる」と嘆いたそうだ。

 結局、この日は旧統一教会のNo.2だった尹英鎬(ユン・ヨンホ)前世界本部長(48歳)がチョン氏を通じて贈ったとされる約6000万ウォン(日本円で約600万円)相当のダイヤモンドネックレス(英国高級ブランド、グラフ)を見つけだせず、夫人の携帯電話を押収しただけで終わった。その携帯電話も尹前大統領が罷免された直後に購入したばかりの新品である。

 また、検察はマンション内にある金夫人のオフィス「コバナコンテンツ」も同時にガサ入れし、金夫人が事務所で使用していた携帯電話2台とパソコンのUSB、それに契約書などを持ち帰ったとされるが、これら電話も音楽を聞くため先月28日に購入したばかりのものである。尹夫妻は昨年11月に政治ブローカー、孟泰均(ミョン・テギュン)氏との交信内容が表沙汰になるや証拠となる携帯電話だけでなく、電話番号まで変えてしまった。

 検察の押収捜査令状にはチョン氏が金夫人に金品を供与した時期を2022年4月から8月の間と特定されていたが、検察が押収した携帯電話には当然、このときの交信記録は残されてはいない。

 金夫人に提出した検察の捜索品リストには高価なダイヤモンドネックレスの他にシャネルのバッグや高麗人参酒等が含まれており、総額で数億ウォンに上り、検察はいずれも金夫人の手に渡ったと睨んでいる。

 検察が家宅捜索を行ったことでメディアも一斉に疑惑追及に乗り出しているが、今朝の大手紙「中央日報」によると、請託防止法違反容疑で検察の取り調べを受けていた渦中の人物、尹英鎬前世界本部長は検察に金夫人への贈り物は「統一教会の韓鶴子(ハン・ハッチャ)総裁の意向に従ったもので韓総裁の決裁を受けた」との趣旨の陳述をしていたことがわかった。

 旧統一教会は2022年にカンボジアのメコン川の中核地にアジア太平洋連合本部と平和公園の建設を進めていたとされ、この過程で尹前本部長が尹前大統領の「指南役」を自称していたチョン氏を通じて尹前大統領に政府開発援助(ODA)からの資金協力を請託していたものとみて調べている。

 尹前本部長は2022年3月22日に公の場で「尹大統領と約1時間会い、暗黙の了解を求めた」と発言していた。また、同年5月には統一教会主催のイベントで「統一世界のためには財政の確保が重要だ。その手法がODAだ」と述べ、「尹大統領に会って話合い、『合意』という言葉は適切ではないが、同意を得た」とも付け加えていた。

 「中央日報」は「統一教会側によると、尹前本部長はこの時に韓総裁にカンボジアに関する事業内容を報告しており、翌6月に韓国政府の企画財政部は第4回韓国―カンボジアODA統合政策協議会で対カンボジア対外経済協力基金(EDCF)を既存の7億ドルから倍の14億ドルまで増やす基本契約をカンボジアとの間で交わしていた」と報じている。尹前大統領夫妻は5か月後の11月にはカンボジアを訪問している。

 一連の疑惑について旧統一教会側は2023年には尹前本部長は教会を去っており、また、カンボジアの事業は推進されておらず、(夫人への)金品贈与については全くあずかり知らない」と尹前本部長の主張を全面否定している。、

 検察は仲介役のチョン氏の携帯電話などから金氏への贈り物として旧統一教会側からダイヤモンドネックレスを受け取った事実を確認しているが、チョン氏は検察に「ネックレスを受け取ったが、紛失してしまい、金夫人には渡さなかった」と述べている。だが、チョン氏は親しい知人には「そういうふうに答えるほかない」と吐露していたようだ。

 検察は家宅捜索の際は金夫人を「参考人」扱いにしていたが、容疑が固まり次第「容疑者」に切り替え、検察に出頭させる方針と伝えられている。

 

 

SBS News

 

単独】財務責任者も立件…統一教会

 

2025.05.02.

 

〈アンカ

 

「コンジン法師」に連する疑惑を査している察が、統一教会の財務を担していた人物を被疑者として立件したことが確認されました。コンジン法師に高なネックレスやブランドバッグを渡した疑いが持たれている統一教会元幹部の妻であり、察の査が統一教会へと大する相を呈しています。

 

トンウニョン記者の単独報道です。

 

〈記者〉

 

コンジン法師ことチョンソンベ氏に、キムゴンヒ大統領夫人への贈り物としてダイヤモンドのネックレスやブランドバッグなどを渡したとされる、統一教会元世界本部長ユン氏。

 

察は最近、ユン氏を請託禁止法違反の容疑で取り調べたのにき、ユン氏の妻であるイ氏も被疑者として立件し、査中であることが確認されました。

 

察は現在、イ氏の召喚日程を調整中とされています。

 

イ氏は2020年から統一教会世界本部で財務局長として勤務し、ユン氏が免職された20235月に同職を退いたとえられています。

 

財務局長は、統一教会の各種投資資金など財資金を扱う幹部であり、イ氏の在職期間は統一教会側がコンジン法師を通じて各種請託を組織的に行っていたと疑われる時期と一致します。

 

これに先立ち、ユン氏は察の取り調べで「ハンハクチャ統一教会総裁の決裁を逐一得て行った」と供述したとされています。

 

【ユン氏/統一教会元世界本部長(20225月):「私は322日に大統領と面しました。1時間の占面談でした。多くの話がありました。示的な同意を得た部分もあります。」】

 

特に察は、統一教会2022年にカンボジアのメコン川の主要用地に「アジア太平洋ユニオン本部」建設事業を推進する過程で、政府の政府開援助(ODA)支援を受けるために請託を試みたとの疑惑に注目しています。

 

また、統一教会連事務局の韓誘致や、育部長官の統一教会イベントへの出席要請などの請託疑惑も察の象となっているとされています。

 

ただし統一教会側は、「ユン元本部長は2023年に統一教会を離れており、カンボジア事業も結局推進されなかった」として、連疑惑を否定する立場を維持しています。

 

https://youtu.be/aBLx9YQnsCc?si=9-f-F6wsVjd44tjO