【単独】「キム夫人への贈り物」…コンジン法師に“ダイヤモンドネックレス”を渡した統一教会側
韓国JTBCニュース]2025.4.23.
統一教会側はなぜ?…「6千万ウォン相当」のダイヤモンドネックレスを渡そうとした理由は
【アンカー】
検察は、統一教会のナンバー2がなぜダイヤモンドネックレスを金建希(キム・ゴンヒ)夫人に渡そうとしたのかについて調査を進めています。統一教会の実力者だった関係者は、尹前大統領の任期が終わる2027年までに解決すべき統一教会の懸案事業があると強調してきました。
続いて、キム・ヨンミン記者です。
【記者】
2022年5月30日、尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領が就任した直後、ソウル龍山区で行われた統一教会の公式行事です。
統一教会のナンバー2である尹元世界本部長が、就任前に尹錫悦当選人と単独会談を行った事実を明らかにしました。
【尹某氏/元統一教会世界本部長(2022年5月):
私は3月22日に大統領とお会いしました。1時間の単独会談をしました。多くの話をしました。】
尹元本部長はこの日、当選人との単独会談の事実を明かし、「『神統一韓国』を完全に定着させる勝利を2027年までに果たさなければならない」と語りました。
2027年は当時の基準で見れば、尹錫悦前大統領の通常任期5年が終了する年です。
単独会談の事実を明かしながら、大統領の任期中に成し遂げるべき統一教会の懸案事項についても言及したのです。
大統領執務室の龍山移転にも言及しました。
尹元本部長は「大統領執務室がここ龍山に来た」とし、「統一教会の総裁が『龍山にある統一教会の教会』が『神統一韓国の前進基地』になるべきだとして、新たに名前を与えた」と話しました。
統一教会の主要教会がある龍山に大統領室が来たことを、機会と捉えたという意味です。
本部長はまた、当時の尹当選人との単独会談の場で、統一教会の懸案解決に関する暗黙の同意があったとし、政府関係者との約束も取り付けたと述べました。
【尹某氏/元統一教会世界本部長(2022年5月):
そこで(単独会談の場で)同意した内容があったから、私が入っていくのです。そして今週、政府の主要関係者たちと会います。暗黙の同意を得たのです。だから入っていくのです。】
検察は、統一教会側がこのような懸案解決のために「ゴンジン法師」を通じて当時の大統領夫妻に接近しようとし、金夫人にも贈り物を渡そうとしたと疑っています。
【コンジンは「失くした」と主張するが…ネックレス疑惑の核心は「キム夫人が受け取ったのか」】
【アンカー】
統一教会側が「キム・ゴンヒ夫人への贈り物」としてコンジン法師に渡した6,000万ウォン台のダイヤモンドネックレス。この疑惑の核心は、コンジン法師がこのネックレスを受け取った後、実際にキム夫人に渡したのかどうかという点です。
この疑惑を集中的に取材しているチョン・ヘソン記者がスタジオに来ています。
チョン記者、コンジン法師は一昨日(20日)に検察の調査を受けましたが、このダイヤモンドネックレスについても調査が行われたのでしょうか?
【記者】
はい。私たちの取材によると、検察はこの点について集中的に質問をしました。
もしこのネックレスが贈り物だったとすれば、「不正請託禁止法(キム・ヨンラン法)」に違反する可能性があるからです。
この法律では、公職者に対する不正な請託を禁じ、公職者およびその配偶者に金品などを提供することも禁じています。
検察はコンジン法師が大統領およびその配偶者に不正な請託をし、金品を提供した人物であると見て捜査を進めています。
また、2022年の大統領選挙直後、統一教会のナンバー2であるユン元本部長から金を受け取り、ユン・ソギョル当選人との面会を仲介したのではないかという点についても追及しました。
特に今回の調査では、コンジン法師が6,000万ウォン台のネックレスを公職者の配偶者であるキム・ゴンヒ夫人に実際に渡したのではないかという疑いを強く持って尋問されたと見られます。
【アンカー】
コンジン法師は「ネックレスを失くした」と主張していますが、本当にそうなのか、あるいはキム夫人に渡されたのかどうか、捜査によって明らかにされるべきですね?
【記者】
はい。実際に渡されたかどうかが今回の捜査の核心です。
2022年6月、ユン前大統領の海外訪問に同行したキム夫人が着用していたネックレスが物議を醸しました。
ブランドは「ヴァンクリーフ&アーペル」で、約6,000万ウォン相当です。
財産申告には含まれておらず、当時大統領室は「知人から借りたものだ」と釈明していました。
検察は当時、統一教会のユン元本部長が「プレゼントするから借りないで」と言い、キム夫人にネックレスを渡すよう頼んだと疑っています。
では、それぞれの証言を見てみましょう。
まず、ユン元本部長は「キム・ゴンヒ夫人に渡すように頼んだ」とし、「コンジン法師にネックレスを渡した」と証言しています。
一方、コンジン法師は「ネックレスを失くした」と主張しています。
キム夫人に実際には渡していないというのですが、これを確認するためにはキム夫人への調査も必要になるでしょう。
【アンカー】
この件に対して、統一教会側はどのような立場を取っているのでしょうか?
【記者】
はい。統一教会の関係者はJTBCに対し、「ユン元本部長が個人的に行ったことで、確認はされていない」と主張しました。
6,000万ウォンのネックレスについては「初耳だ」とも述べました。
ユン・ソギョル当選人夫婦に会うためにコンジン法師に金を渡したという疑惑についても、「その金は統一教会の資金ではない」と釈明しています。
【アンカー】
では、ネックレスを渡したとされる当時の統一教会ナンバー2は何と説明しているのでしょうか?
【記者】
取材班は1カ月前からユン元本部長の立場を尋ねてきましたが、いまだに回答はありません。
そんな中、今日統一教会内部で“金銭関連のメッセージ”を確認しました。
ユン元本部長の立場が反映されたと見られるメッセージには、「銃弾を受ける覚悟で責任を取った」という表現がありました。
また「政治実務の中心に移動し、大統領選挙に対する実質的な対応戦略を練る中心参謀だった」と記されています。
「メディア報道や法的危機の中、『知らない』という言い訳が繰り返される中で、責任を背負ってその場に残った」とも書かれており、ユン元本部長が「統一教会のために動いていた」と解釈できる内容です。
結局、検察は統一教会が何らかの請託を行う目的で、コンジン法師を通じてユン・ソギョル当選人夫婦に接近しようとしたのかどうかを明らかにしなければなりません。
https://youtu.be/1STypSo6jMo?si=wr7EKZL7DbQxwuDi
【単独】「大統領と単独会談」と主張し…ユン政権と重なる“統一教会の懸案”を強調
【アンカー】
検察は、統一教会の有力関係者が6,000万ウォンを超えるダイヤモンドネックレスをなぜキム・ゴンヒ夫人に渡そうとしたのかについても捜査を進めています。この関係者は、2022年にユン前大統領と1時間にわたる単独会談を行ったと主張し、2027年までに解決すべき統一教会の“懸案事業”を強調していました。
続いて、キム・ヨンミン記者です。
【記者】
2022年5月30日、当時のユン・ソギョル大統領の就任直後にソウル・龍山区で開かれた統一教会の公式行事。
統一教会のナンバー2であるユン元世界本部長は、大統領就任前のユン・ソギョル氏と単独会談した事実を明かします。
【ユン某氏/元統一教会世界本部長(2022年5月)】 「私は3月22日に大統領とお会いしました。1時間の単独会談でした。多くの話をしました。」
ユン元本部長はこの日、当選者との会談の事実を明かしながら、「『神統一コリア』を完全に定着させる勝利を2027年までに達成しなければならない」とも話しました。
2027年は、当時のユン・ソギョル大統領の任期が満了する年です。
単独会談の事実を明かしつつ、大統領の任期中に達成すべき統一教会の懸案事項を共に語ったのです。
また、大統領執務室の龍山移転にも言及しました。
ユン元本部長は「大統領執務室がこの龍山に移された」と述べ、「統一教会の総裁が『龍山にある統一教会の教会』を『神統一コリアの前進基地』とし、新たな名前を授けた」と語りました。
統一教会の主要教会がある龍山に大統領室が移転したことを“好機”と捉えている発言でした。
本部長はさらに、当時のユン当選者との会談で、統一教会の懸案解決に対する暗黙の同意があり、政府関係者との約束も取り付けていたと話しました。
【ユン某氏/元統一教会世界本部長(2022年5月)】 「その場(単独会談)で同意した内容があったからこそ、私が関与するのです。そして今週、政府の主要関係者たちと会います。暗黙の同意を得た部分があります。だから関与するのです。」
検察は、統一教会側がこのような懸案解決のためにコンジン法師を通じて当時の大統領夫妻に接近しようとし、キム夫人にも贈り物を渡そうとしたのではないかと疑っています。
https://youtu.be/OQkggjD2F4w?si=KcCc_Yxx7m9csuPy
【単独】「キム夫人への贈り物」…コンジン法師に“ダイヤモンドネックレス”を渡した統一教会側
【アンカー】
今日も「コンジン法師」に関するJTBCの単独報道をお伝えします。コンジン法師が2022年、統一教会側から「キム・ゴンヒ夫人への贈り物」として渡された6,000万ウォン相当のダイヤモンドネックレスを受け取っていたことを、検察が確認しました。コンジン法師は現在、ネックレスを受け取ったのは事実だが、紛失してキム夫人には渡していないと主張しています。
まずはイ・ジャヨン記者の単独報道です。
【記者】
就任直後の2022年6月、ユン・ソギョル当時大統領の初の海外訪問となったNATO首脳会議。
同行したキム・ゴンヒ夫人がスペインで着用していたネックレスが議論を呼びました。
「ヴァン クリーフ&アーペル」という高級ブランドで、6,000万ウォン台のアクセサリーでしたが、財産申告には含まれていませんでした。
ブレスレットやブローチなど、当時の訪問で着用されたアクセサリーの総額は1億ウォンを超えます。
当時、大統領室は「知人から借りたものだ」と説明していました。
【キム・ウィギョム/元共に民主党議員(2022年9月7日)】 「本当に借りたのか、借りたとすればどのような関係性があるのか、対価関係はなかったのか、利益相反にはならないのか、これらについて法律委員会名義でソウル中央地検に告発状を提出する予定です。」
このような議論の後、統一教会のナンバー2とされていた当時の世界本部長ユン某氏が、コンジン法師チョン氏に同程度の価格帯のネックレスを渡していたことが取材で明らかになりました。
検察は、コンジン法師の携帯電話、いわゆる「法師フォン」のフォレンジック過程で、ユン元本部長が「キム・ゴンヒ夫人への贈り物」としてネックレスを渡した記録を確認しました。
検察は、ユン元本部長が「贈り物として渡すから、借りないでくれ」と言ってネックレスをキム・ゴンヒ夫人に渡してくれと頼んだのではないかと疑っています。
ユン元本部長は検察の調査で、夫人に渡してほしいとチョン氏にネックレスを渡した事実を認めましたが、一方でコンジン法師は「ネックレスを失くした」と主張していると取材でわかりました。
受け取ったのは事実だが、夫人には渡していないというのです。
統一教会側は「ユン元本部長の個人的な行動であり、統一教会の資金が使われたのかどうかは確認が必要」との立場です。
ユン元本部長は2023年5月頃にその職を辞しました。
【統一教会関係者】 「(ユン元本部長は)免職され、現在は教団に職位がありません。」
取材陣はユン元本部長が運営する法人の事務所を訪れましたが、特にコメントを得ることはできませんでした。
【ユン某氏/元統一教会世界本部長】 「{本部長、キム・ゴンヒ夫人にネックレスを渡しましたか?}…{そのネックレスはどうやって渡したのですか?}…」
検察は、そのネックレスがキム・ゴンヒ夫人に渡された可能性があるとみて、捜査を続けています。
https://youtu.be/Xgisw_hrAeU?si=mrKANdQ2_jg-RrjC
[韓国MBC News]
コンジン法師、「尹錫悦-統一教」単独会談を仲介?…「暗黙の同意があった」
アンカー
「コンジン法師」チョン・ソンベ氏が統一教会関係者から金銭を受け取り、尹錫悦(ユン・ソギョル)前大統領との単独会談を仲介したという疑惑が新たに提起されました。
当時単独会談を行ったとされる、いわゆる「統一教会のナンバー2」は「暗黙の同意があった」と発言しました。
検察が確保した「コンジン法師」の携帯電話には、統一教会関係者が送った現金の束の写真や、不動産開発事業について議論したとみられる状況も確認されたと伝えられています。今や尹前大統領の名前まで浮上し、波紋が広がり続けています。
リュ・ヒョンジュン記者の報道です。
レポート
2022年5月、統一教会の創立記念行事で突然、尹錫悦前大統領の名前が取り上げられました。
【ユン・ヨンホ/元統一教世界本部長】
「私は3月22日に大統領にお会いしました。1時間ほど単独で会談しました。多くの話をしました。」
大統領選直後に当選者の身分だった尹前大統領と単独会談したと語るこの男性は、「統一教会のナンバー2」と呼ばれていたユン・ヨンホ元世界本部長です。
【ユン・ヨンホ/元統一教世界本部長】
「朝鮮半島サミット(首脳会談)や、この国が進むべき方向について話しました。そして暗黙の同意を求めました。」
その「暗黙の同意」が何を意味するのかは明らかにされていませんが、「政府関係者と近く会う予定だ」と述べ、後続の協議があることを示唆しました。
検察は「コンジン法師」チョン・ソンベ氏がユン氏から数億ウォンを受け取り、尹前大統領との単独会談を仲介した疑いがあると見ています。
チョン・ソンベ氏とユン・ヨンホ氏は、尹錫悦大統領選キャンプが組まれた2021年12月から連絡を取り合っていたとされ、検察が確保した当時のメッセージには3,000万ウォンの現金写真が含まれていたと伝えられています。
尹前大統領との会談後の2022年12月には、ユン・ヨンホ元本部長が不動産開発事業に言及し、「産業銀行とも議論できる」との趣旨で発言。チョン・ソンベ氏はユン・ハンホン議員との親交を強調し、「ユン議員が解決できる」と応じた状況も確認されたと報じられています。
産業銀行の釜山移転は、尹前大統領の当選者時代の公約であり、ユン・ハンホン議員は産業銀行を所管する国会政務委員会の与党幹事を務めていました。
チョン・ソンベ氏とユン・ヨンホ氏は、2023年12月から1年間で336回も通話するなど、最近まで緊密な関係を維持していたことが調査で判明しました。
検察は、ユン氏の事務所があった統一教会系列の鮮文大学を家宅捜索し、両者を容疑者として相次いで呼び出し、請託や金銭のやり取りがあったかどうかを捜査しています。
統一教会側はこれについて、「尹前大統領との会談の有無は知らず、ユン氏は2023年以降、統一教を離れた」と説明しています。
ユン・ヨンホ氏側とは連絡が取れませんでした。
「コンジン法師」チョン・ソンベ氏は、「祈祷料」の名目で50万ウォンずつ2回受け取った事実だけを認めており、検察の調査では「尹前大統領やユン・ハンホン議員と実際に親交があるのか」という質問に対して「ある」と答えたとされています。
MBCニュース、リュ・ヒョンジュンでした。